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なんで足に指ってあるの?自然と地面を蹴って歩く方法part2

こんにちわ!ジャパンヘルスケアの宇佐美です。

正しい歩行ってみなさんどういう事だと思いますか?
腹筋や背筋を意識して姿勢を整える事は大事ですが、今回は蹴り出しの時、足の指を使って歩くことに注目して考えていきますね。

患者さんに歩き方を練習していただくと、上手にできる人とできない人に分れますが、学校で歩き方を習うわけではないので「うーん。もう少し。。」という人が多いです。
私もこの職業でなければ、きっとその一人です。

 

足の指でグー・チョキ・パー


上手に歩けない方の特徴として、足の指が自由に動かせない点が挙げられます。
これは足部の器質的・機能的な問題がある場合によく見られることですが、そのような問題がなくても、女性の場合は履物の影響で同様の現象が多く見られます。
足の指にとっては迷惑となる窮屈なストッキング、爪先の尖った靴、ヒールの高い靴などの影響により、靴の中で足の指が縮固まった状態が当たり前になっています。

足先が窮屈な状態だと、いくら動かそうとがんばっても指先に意識がいかず、自分の手で足の指を広げてやらないと動かなくなりますよね。足の指でグー・チョキ・パーができる状態でないといけません。
そのまま放っておくと足が悲しいことになるのは目に見えています。

靴の中でできるならぜひやってみてください。
おしゃれな靴を履いていて、靴の中でできないならば、お風呂上がりや寝る前に習慣付けていくと良いですね。

 

正しく歩くと「ねじれ」が起こる


歩く際には後方に蹴り出すことで推進力を生み出し、次の一歩を出します。後ろの足の指で後方に蹴り出し、足全体をつっかえ棒のように伸ばして蹴ることで、足の上に乗った重たいカラダを前に運びます。(この歩き方は倒立振子理論と呼ばれます。)
これは両脚の振り子運動であり、その振り子運動を増幅するために腕を反対向きに振ります。脚と腕が交互に振られる「ねじれ(回旋)」で腰や骨盤も回るので、全身運動になります。

「ねじれ」が起きても安定させるために足の指がある


全身運動になり、「ねじれ」が起こるとバランスをうまく保つ能力が必要となります。
「ねじれ」が起きたことで上半身に対して下半身が振り回されないためにも、前方への推進力として5本の指でしっかり地面を捉え、蹴り出して前進することが重要となります。

世の中には、自分で足の指を自由に動かせない方が多いようです。
これって少し残念です。
徐々に歩けなくなる、または足指の足りない動きを補完するために、他の部分に大きな負荷をかけてしまうケースがたくさんあるんです。
「足には何故五本も指がついているのか?」
改めて問い直しながら、足の指のマッサージやストレッチ、グーチョキパーを行っていきましょう!

 

ジャパンヘルスケア
作業療法士 宇佐美希未佳

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