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ヒールの歩き方〜内反小趾ってなあに?小指外転筋を鍛えよう〜

皆様GWは楽しく過ごせたでしょうか?歩くの大好きなので、GWは歩いてばかりいましたジャパンヘルスケアの宇佐美です!
ハイヒール履いている女性の足を見ると大抵小指の爪が小さくなっている事が多いです。GW中にあった友人の足もハイヒールで前滑りしており、内反小趾でした。

今回はそんな身近な「内反小趾」について書きたいと思います。内反小趾とはどういった疾患なのか、また、その対処法についてご覧いただきたいと思います。

内反小趾ってなあに?


外反母趾は皆さんよく聞いたことのある疾患だと思いますが、それとは対照的に足の小趾が内側に曲がる変形のことを「内反小趾」といいます。
ただ変形しているしているだけなら、問題はないのですが、痛みをともなって靴が履けないとか、タコができて痛くて辛いなど、そういった症状が現れた場合には、対処が必要になります。年齢を経てから足が上がりにくくなり、胼胝が出来ている女性も多くいるので早めの予防が大事です。内反小趾

 

足に合わない靴を履き続けることによる内反小趾


最も多いと思われる原因がまず、足と靴のサイズ違い、つまり足に合わない靴を長時間履いたことによる変形です。 足の幅の狭い人の場合、市場に出回る規制の靴の多くを、本来自分の足の長さに合った靴を履いているはずなのに、 ゆるく感じ、足が靴の中で泳いでいるような状態を感じることがあります。

そのため、自分の足の長さより小さな靴を選びがちですが、 靴のつまさきには本来「捨て寸」という、指が靴の先にぶつかったりせず、ある程度動くことが出来るような空間があります。その捨て寸まで、足の趾をぎゅうぎゅうに詰めた状態にする人がいます。

当然、靴の形状に合わせて足は変形します。 こうしたことは、大きすぎる靴、あるいは適切なサイズであっても、足が甲部できちっと固定されていないと起こりえることです。 歩行や運動する時に足の甲部でしっかりと固定されていないと、靴内で足が前に滑るので、結果として足の指は靴の爪先へと押し付けられ変形を招きます

 

特にハイヒールで起こりやすい


この様に足を甲で抑えることが出来ないと、前へ前へと足が滑り、結果つま先で足が抑え付けられ、変形が生まれます。 ヒールの高い履物は、必然的に前足部(足の前の方)、足の指、指の付け根の関節にかけて、非常に荷重がかかりやすくなりますので、内反小趾になる可能性が普通のフラットな履物よりも高くなるわけです。

ただ女性としてはヒールの高い靴を履かないといけない場面と機会がありますよね。ハイヒールは女性の武器になります。履く方を応援したい!!というわけで小趾外転筋のトレーニングをしましょう。

小趾外転筋トレーニング


内反小趾は合わない靴を原因とすることがほとんどの場合です。 つまり、足に合ったしっかりとした靴を履く事が、予防と症状の緩和につながります。 足の計測を行い、しっかりとご自身の足を理解することから始めることが望ましいですが、靴を見つけるってとっても大変です。。まずは、簡単な筋力トレーニングから始めましょう。

小趾外転筋トレーニングは第1~4趾を握って固定させ、最大限動くところまで小指を広げましょう。ゆっくり解剖図の筋肉をイメージしながら、動いているか確認しながら動かしてください。
この筋肉を鍛えるとハイヒールを履いていても体がブレが少なくなりますよ!小趾外転筋

 


今日のポイント

・サイズの小さな靴/大きい靴/幅の狭い靴/広すぎる靴等、足に合わない靴を履かない!

 

参考文献:
・小趾外転筋の筋力強化が片脚立位時における姿勢制御能力に及ぼす影響~無作為化比較試験~
・前足部荷重の安定化を意図したハイヒール用インソールがハイヒール着用時の足底圧分布および運動機能に及ぼす効果

 

ジャパンヘルスケア
作業療法士/パーソナルトレーナー  宇佐美希未佳

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